パワフルな夏至の今日、アール・デコな東京都庭園美術館へ

パワフルな夏至の今日。

大好きなホワイト&ゴールドの世界を堪能したいなと思いまして、東京都庭園美術館に行ってきました。

特に入り口のルネ・ラリックの「翼を広げる女性像」と、朝香宮邸時代に上部の照明部分に香水をたらし、熱で香りを漂わせていたというアンリ・ラパンの「香水塔」のデザインが大好きです。

入り口にあるルネ・ラリックのガラスレリーフ「翼を広げた女性像」は、朝香宮邸のためにデザインされたそう。

アンリ・ラパンの「香水塔」、当時はどんな香りを漂わせていたのでしょう…

美しい大客室のシャンデリア。

唯一カラフル、乙女チックな回廊のライト。

などなどと言っていますが、、、

今日の一番のお目当ては、限定スイーツのアール・デコな白い渦巻ケーキ。

なんという、可愛さでしょうか!

そしてそして、

今日のお土産は、ホワイト&ゴールドが上品な「香水塔」の一筆便箋とカラフルランプモチーフのクリップにしました。

何度か来たことのある「旧朝香宮邸」ですが、あまりその背景を知らないなということで、ミュージアムで売っていたこちらの冊子を読んでみました。

アール・デコ様式とは、どのような特色を持っていたのだろうか。そのことを理解するためには、ひと昔前のアール・ヌーヴォーと比較してみるとわかりやすいだろう。アール・ヌーヴォーは、エミール・ガレの宝麗なガラス工芸やギマールの複雑にもつれ合う建築装飾などの典型的に見られるように、草木虫魚などの有機的形態を主要モチーフとして華麗な曲線模様を展開するのを特質としていたが、アール・デコの芸術家たちは、余計な装飾を排して、形態は機能に従うという信条のもとに、明快な幾何学的形態の組み合わせを主要な表現手段として新しい表現の確立を目指した。アール・ヌーヴォー建築の過剰な装飾趣味を徹底的に否定して、「家は住むための機械である」と宣言したル・コルビュジェの言葉が、この思想を端的に表しているだろう。

旧朝香宮邸の玄関ホールに見られる壮麗なガラスの扉の幾何学的構成と様式化された人体モチーフのデザインは、まさしくアール・デコ様式の代表的なものである。

アール・デコの時代は、新しい女性たちの時代でもあった。「ヴォーグ」誌や「ハーパーズ・バザー」誌のような最新流行を追う雑誌が人気を集めた。人目を驚かすような斬新なデザインで多くの読者を惹きつけていたこれらの雑誌は、またグラフィック・デザイナーたちに新しい活躍の場を与えた。

デザイナーのポール・ポワレがそれまで女性の身体を締めつけていたコルセットを否定して活動しやすいスーツを主役にするという大胆な革命を成し遂げ、ココ・シャネルなどの気鋭のデザイナーたちがこの時代の趣味をリードする支配者であった。そのシャネルの生み出した最も有名な香水が、ただ単に「五番」という極めて無機的な名称を与えられていたことも、時代の趣味を示すものと言ってよい。

アール・デコ様式を取り入れたこの殿邸誕生の経緯は、ある偶然な悲しい出来事がその発端となった。これは朝香宮鳩彦(やすひこ)王が軍事研究を目的としてパリに留学中、当時同じくフランスに滞在中の北白川宮成久王が自動車事故で亡くなられ、その時同乗していた鳩彦王が足に重傷を負われて、その看護のため允子(のぶこ)妃殿下が急遽渡仏されたことに始まる。允子妃はかねてよりフランスの芸術・文化に造詣が深く、自らも絵をたしなまれていたので、看護のかたわらパリでの夫妻の生活は楽しいものであった。両殿下はこの時行われていたアール・デコ博とも呼ばれる博覧会に強い興味を寄せられ、幾度かこの博覧会に足を運ばれたものと思われる。そしてこの時期初めてラパンやラリックの作品に接して深い関心を抱かれたのがこの館を生む大きな契機となった。1925年に帰国した両殿下は、高輪の宮廷に戻るが、これは震災で傷み修復した建物であったので、新しい殿舎の建設が望まれた。ご成婚の時賜った白金の広大な邸地にどのような殿邸を建てるのか、両殿下の夢は大きく膨らんだに違いない。では、ラパンやラリックという二人の巨匠の参加をどのようにして可能としたかについては、それに関する資料を欠いていて明らかでない。しかし、ただ言えることは允子妃殿下の並々ならぬ熱意が、鳩彦王を動かし、むしろ允子妃殿下の存在こそがこの殿邸の誕生をもたらした原動力であったということである。1933年、この館は予定より遅れながらも無事に完成し、多くの芸術家、文化人の賛辞を浴びることになった。しかし、このような華やかな表舞台の陰で、允子妃殿下は、長年の疲れの故か病の床に伏し、建物の完成後半年余りに過ぎない頃、惜しまれながら、この世を去ってしまわれた。

不思議な流れに導かれて、旧朝香宮邸は誕生したのですね。。。

緑豊かな美しい庭園。

今日は日中、芝生で寝転ぶ家族づれやカップルも多く、とっても幸せな空気が流れていました。

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